レモングラスのこと ― レモンではないのに、レモンの香り
レモングラスは、イネ科の草です。レモンとは、まったく別の植物です。
それなのに、切るとはっきりレモンの香りがします。はじめて嗅いだ方は、たいてい驚かれます。
どんな植物ですか
見た目は、ただの細長い草です。ススキを少し太くしたような姿で、株から葉が放射状に伸びます。背丈は1メートルを超えます。
もともとは東南アジアやインドの植物ですが、沖縄でもよく育ちます。暑さに強く、夏のあいだにぐんぐん伸びます。
タイ料理のトムヤムクンに入っているのも、この草です。料理にも使える、暮らしに近いハーブです。

どんな香りと味ですか
香りは強く、味は穏やかです。ここが面白いところです。
香りだけ嗅ぐと「レモンそのもの」ですが、飲むと酸っぱくありません。すっきりとした、草のような、やわらかい味です。
色は薄い黄緑色。クセが少ないので、はじめての方にも飲みやすいと思います。
どんなときに飲まれてきましたか
東南アジアでは、料理のハーブです。お茶として飲むより、スープや炒めものに入れることのほうが多い植物でした。
沖縄でも、庭に植えている家があります。虫が寄りにくいと言われ、玄関のそばに植えられているのを見かけます。
お茶としては、食後や、日中に合うと感じます。香りがはっきりしているので、朝に飲む方も多いです。
暑い日には、水出しにして冷やすのがおすすめです。沖縄の夏には、これがいちばん合います。
どうやって淹れますか
- ティースプーン山盛り1杯(約2g)に、お湯150〜200ml
- ふたをして3分
- 細かく刻まれているので、茶こしの目に注意してください
水出しも簡単です。水500mlに大さじ1杯を入れて、冷蔵庫で一晩。渋みがまったく出ないので、失敗しません。
生の葉が手に入るなら、それも使えます。ハサミで3〜4cmに切って、そのままお湯を注ぎます。香りは生のほうが強く出ます。
気をつけることはありますか
イネ科の植物です。イネ科の花粉症がある方は、念のためご注意ください。
また葉のふちが鋭いので、生の葉を扱うときは手を切らないようにしてください。実際に切れます。
よくいただく質問
カフェインは入っていますか
入っていません。
レモンの代わりになりますか
香りは似ていますが、酸味はありません。「レモンの香りがするけれど、酸っぱくないもの」とお考えください。酸味がほしいときは、ローズヒップやハイビスカスを足します。
どんなハーブと合わせられますか
ほとんど何にでも合います。香りに角がなく、他のハーブの邪魔をしないからです。月桃やミントと合わせるとよりすっきり、ローズヒップと合わせると酸味が加わります。
家で育てられますか
暖かい地域なら育ちます。沖縄では地植えで冬を越します。寒い地域では鉢に植えて、冬は室内に入れてください。
この記事を書いた人|大内千賀子(おおうち ちかこ)
沖縄県名護市。holis herb(ホリスハーブ)代表。ひとりずつお話を伺って、その方のためのハーブを調合しています。
- JAMHA(日本メディカルハーブ協会)認定 ハーバルセラピスト
- ニールズヤード フラワーエッセンス認定講師
- ニールズヤード ハーバルアストロロジーアドバイザー
- アロマテラピーアドバイザー
