ハリー・ポッターの杖は、エルダーの木でした
ハリー・ポッターに、「ニワトコの杖」という杖が出てきます。
このニワトコ、じつはエルダーフラワーと同じ木です。ハーブティーの棚に並んでいる、あの白い小さな花。
なぜ、杖の木に選ばれたのか
ヨーロッパでは昔から、エルダーの木には精霊が宿ると言われてきました。
木を切るときは、ひとこと断ってから切る。庭に一本あると家を守ってくれる。そういう言い伝えが、いくつもの地域に残っています。
「その辺に生えている、ただの木」ではなかったのです。
キリストの十字架はエルダーの木で作られた、という言い伝えもあります。
ヨーロッパの物語に、この木はしょっちゅう顔を出します。
花は、初夏に咲きます
エルダーフラワーは、初夏にクリーム色の小さな花を、すずなりにつけます。ひとつひとつは米粒くらいで、それが手のひらほどの大きさに集まって咲きます。
ハーブティーに使うのは、この花の部分です。和名は西洋ニワトコ。学名を Sambucus nigra といいます。
マスカットのような、と言われます
淹れると、香りがふわっと立ちます。マスカットにたとえられることが多い香りです。
色は薄い黄金色。味はやさしくて、クセがありません。ハーブティーを飲みなれていない方にも、飲みやすいほうだと思います。
ヨーロッパでは、この花をシロップに漬けたコーディアルという飲みものが、家庭でよく作られています。炭酸で割ったり、かき氷にかけたり。この話は、またあらためて書きますね。
物語のある草を、飲む
効き目の話は、ここではしません。
ただ、「これ、ハリー・ポッターの杖の木なんですよ」と思いながら飲む一杯は、ちょっと楽しいと思うのです。
知っていることが増えると、同じお茶の味が少し変わります。わたしはそこが好きで、この仕事をしています。
頑張りすぎる人は、休むのにも理由が要ります
ここが、頑張ってきた人の特徴だと思っています。
「なんとなく休む」ができません。理由がないと、休んでいることに罪悪感が出てしまう。
だから、理由を作ってしまえばいいのです。
- お湯を沸かすという用事を作る
- 3分蒸らすという待ち時間を作る
- 湯気を眺めるという、目の置き場所を作る
この3つで、5分になります。5分なら、疲れている日でもできました。
よくいただく質問
5分でも取れない日があります
取れない日は、取らなくて大丈夫です。できた日にできればいい、と思っています。毎日続けることが目的ではありません。
お茶でなくてもいいですか
白湯でもかまいません。大事なのは飲むものではなく、その5分そのものです。香りがあると時間に輪郭ができるので、わたしはハーブを使っています。
休むと、かえって疲れが出る気がします
それは自然なことだと思います。走っている間は気づかないだけで、止まると気づく。気づけたということなので、悪いことではありません。
何から始めればいいですか
手帳に「お茶」と書くところからで十分です。買い物より先に、予定を作ってください。
この記事を書いた人|大内千賀子(おおうち ちかこ)
沖縄県名護市。holis herb(ホリスハーブ)代表。ひとりずつお話を伺って、その方のためのハーブを調合しています。
- JAMHA(日本メディカルハーブ協会)認定 ハーバルセラピスト
- ニールズヤード フラワーエッセンス認定講師
- ニールズヤード ハーバルアストロロジーアドバイザー
- アロマテラピーアドバイザー

