ミントのこと ― ペパーミントとスペアミントは何が違うのか

ミントには何百もの種類がありますが、お茶によく使われるのは主に2つです。ペパーミントとスペアミントです。
holis herb(ホリスハーブ)の大内千賀子です。この2つは、まったく違う飲みものです。
ペパーミントはどんな香りですか
すっとする、はっきりした清涼感があります。歯みがき粉やガムでおなじみの香りです。
この清涼感の正体はメントールという成分です。ペパーミントにはこれが多く含まれています。
味はやや強く、後味にしっかり残ります。ミントらしいミントを求めるなら、こちらです。
スペアミントはどんな香りですか
やわらかく、少し甘い香りです。モヒートやミントジュレップに使われるのはこちらです。
メントールがほとんど含まれないため、すっとする感じは弱く、そのぶん青々とした甘い香りが立ちます。
ミントが苦手な方は、スペアミントなら飲めることがあります。「ミントは強すぎる」と感じていた方に、一度試していただきたい種類です。
どう使い分けますか
- 朝や、切り替えたいとき … ペパーミント
- 食後や、穏やかに過ごしたいとき … スペアミント
- 他のハーブと合わせるとき … スペアミントのほうが邪魔をしません
ペパーミントは香りが強いので、ブレンドでは少量にします。入れすぎると、他のハーブが全部隠れます。
おいしい淹れ方
葉のハーブなので、蒸らしは3分まで。長いと青くさく、えぐみが出ます。
生のミントが手に入るなら、生葉でも淹れられます。5〜6枚をカップに入れて、お湯を注いでふたをするだけ。乾燥ものとはまったく違う、みずみずしい香りになります。
沖縄では庭に植えると、驚くほど増えます。育てやすい植物です。
どんなときに飲まれてきましたか
ミントは、食卓のそばにあった植物です。古代ギリシャ・ローマの時代から、料理にも飲みものにも使われてきました。
モロッコでは、お客様を迎えるときに出します。緑茶にスペアミントと砂糖をたっぷり入れたもので、高いところから注いで泡を立てるのが作法です。「もてなしのお茶」なのです。
日本にも歴史があります。北海道の北見は、かつて世界のハッカの7割を作っていました。和種ハッカという別の種類ですが、日本もミントの国だった時期があります。
香りがはっきりしているので、食後や、気持ちを切り替えたい時間に合うと感じます。夜より、日中のほうが向くと思います。
気をつけること
シソ科の植物です。シソ科でアレルギーが出たことのある方はご注意ください。
わたしの調合では
ミントは「後味を決める」役割で使うことが多いです。
花のハーブだけだと、飲んだあとに少し重さが残ることがあります。そこにスペアミントを少し加えると、後味がすっと引きます。
ただし好みがはっきり分かれるハーブでもあります。面談では必ず「ミントは大丈夫ですか」とお尋ねしています。
この記事を書いた人|大内千賀子(おおうち ちかこ)
沖縄県名護市。holis herb(ホリスハーブ)代表。ひとりずつお話を伺って、その方のためのハーブを調合しています。
- JAMHA(日本メディカルハーブ協会)認定 ハーバルセラピスト
- ニールズヤード フラワーエッセンス認定講師
- ニールズヤード ハーバルアストロロジーアドバイザー
- アロマテラピーアドバイザー

