ハーバルアストロロジーのもとになったのは、17世紀イギリスの一冊の本です。
書いたのはニコラス・カルペパー(1616-1654)。薬草家であり、占星術師でもありました。
どんな人だったか
医師の権威と、ずっと戦っていた人です。
当時、医学書はラテン語で書かれていました。読めるのは、教育を受けた一部の人だけです。薬は高く、庶民には手が届きませんでした。
カルペパーは、その医学書を英語に訳して出版しました。
医師の団体からは激しく非難されました。商売の邪魔だったからです。それでも彼は続け、身近な野草でできる手当てを、庶民の言葉で書き残しました。

なぜ、星が出てくるのか
当時は、医師が占星術を学ぶのが当たり前だったからです。
星の動きと、体と、植物。この3つをひとつの体系として扱っていました。いまの感覚だと不思議ですが、当時はそれが「学問」でした。
カルペパーは、それぞれの植物を天体と結び付けて記録しました。この対応表が、いまのハーバルアストロロジーのもとになっています。
いま、どう受け取っているか
「そう伝えられてきた」という文化として受け取っています。
星の配置とこの植物が結び付く、というのは17世紀の人の見立てです。科学的な効き目の話ではありません。
それでも面白いのは、その見立てが400年近く語り継がれてきたことです。人が植物と星をどう見ていたか、という記録として読むと、また違って見えます。
わたしが好きなところ
「自分で手当てできるようにする」という姿勢です。
専門家に頼りきりにさせるのではなく、庶民が自分で使えるように書いた。ここが、いちばん受け継ぎたいところだと思っています。
わたしがセッションで「1回で終わって大丈夫です」と申し上げるのも、たぶん同じ気持ちです。
よくいただく質問
カルペパーの本は、いま読めますか
読めます。『The Complete Herbal』として、いまも版を重ねています。日本語訳もあります。
書いてあることは、いまも正しいのですか
そのままでは使えません。17世紀の記述なので、いまの安全基準に合わないものもあります。歴史の本として読むのがよいと思います。
この記事を書いた人|大内千賀子(おおうち ちかこ)
沖縄県名護市。holis herb(ホリスハーブ)代表。
- ニールズヤード ハーバルアストロロジーアドバイザー
- ニールズヤード フラワーエッセンス認定講師
- JAMHA(日本メディカルハーブ協会)認定 ハーバルセラピスト
- アロマテラピーアドバイザー